恋の微熱に溺れて…
でも京香さんなら、俺が京香さんのために用意したサプライズを喜んでくれると思う。
もちろんそれに甘えて、サプライズの準備を怠りたくはない。俺なりに最高のサプライズを用意して、京香さんに喜んでもらいたい。
そう思えば思うほど、京香さんに喜んでもらいたい気持ちが高まり、俺は必死に色々調べた。
調べたら余計に不安な気持ちが芽生えたりもしたが、自分なりに精一杯頑張ることにした。
準備期間中はワクワクした気持ちと、喜んでもらえなかった時のことを考えてしまう自分がいて。気持ちが不安定だった。
それを京香さんに悟られないように、上手く隠しながら一緒に過ごした。
こういう時、彼女が鈍感でよかったと思う。変に誤魔化す必要がないし、自然体で過ごすことができる。

そんなこんなで、なんとか自分のできる範囲内で準備を頑張った。
調べて気になったお店を予約し、特注で発注したケーキを用意した。
それ以外にも準備したサプライズがあるが、それは当日までのお楽しみということで…。
記念日は幸いお休みの日なので、ちょうどその日にお祝いできるのは、俺としては願ったり叶ったりだ。
京香さんは記念日とか意識するのだろうか。俺が勝手に舞い上がっている可能性が高い。
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