恋の微熱に溺れて…
「せっかくですし、写真を撮りませんか？」

大切な思い出はちゃんと残しておくことに意味がある。いつでも振り返ることができる写真はとても素敵だ。
今までこうやって写真を撮って思い出を残すといったことがあまりなかった。学生の頃に友達と…。それくらいしかない。
こうやって大人になっても誰かと思い出を共有できるということが嬉しかった。これからもこうやってたくさん慧くんと思い出を残していきたい。

「いいよ。私も撮りたいって思ってたところ」

「そうでしたか。それは奇遇ですね。それじゃスマホ出しますね…」

ズボンのポケットからスマホを取り出し、カメラを起動した。

「それじゃ撮りますよ。はい、チーズ…」

シャッター音が鳴り、カメラが私達を撮影してくれた。

「写真、ちゃんと撮れてるか確認してみますね」

カメラロールを開き、今さっき撮影した写真を確認する。
すると写真はちゃんと綺麗に撮れていた。綺麗な景色に幸せそうな二人がちゃんと写っていた。

「綺麗に撮れてますね。あとで京香さんにも送りますね」

この写真は大切に保存しようと思う。私の中で大切な宝物となった。

「写真撮ってくれてありがとう。あとで送ってもらうの楽しみにしてます」

「楽しみに待っててください。もっとたくさん写真を撮りましょう」

再び私の手を優しく繋ぎ、他のエリアへ移動した。
それから私達は色んなエリアへ行き、イルミネーションを堪能しつつ、二人でたくさん写真を撮った。
景色から自分達まで、様々な写真を撮り、たくさんの思い出を残した。
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