恋の微熱に溺れて…
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一時間くらいイルミネーションを楽しんだ後、そのまま慧くんのお家へと帰った。
帰宅して早々、玄関でいきなり激しいキスをされ、そのまま流れるように求め合った。
甘い蜜は止まることを知らず。溢れて零れ落ちて。その蜜の美味しさを貪るままにたくさん堪能し、お互いに注ぎ合った。
さすがに求め合い過ぎて体力が底を尽き、眠りについた。
目を覚ますとベッドの上でお互いに裸で眠っていた。
「京香さん、おはようございます」
相変わらず朝から爽やかだ。疲れなんて全く知らないといった顔で。
「おはよう。クリスマス終わっちゃったね…」
楽しい時間はあっという間に過ぎ去っていく。
もう少しクリスマスの余韻に浸っていたかった。
「終わっちゃいましたね。そういえば忘れてました…」
慧くんはベッドから起き上がり、寝室のクローゼットの扉を開け、奥から何かを取り出した。
「このタイミングで、しかも裸で渡すのもどうかと思うんですけど。すっかり忘れてしまったので、このタイミングで渡させてください。俺からのクリスマスプレゼントです。よかったらもらってください」
お互い裸のままクリスマスプレゼントを渡された。こんな状況は初めてで。少しだけ恥ずかしかった。
でもそのまま受け取った。そしてプレゼントを袋の中から取り出し、包装も丁寧に解いた。
箱の中から出てきたのは、ネックレスとクリスマス限定のコスメだった。
「ありがとう。嬉しい…」
「喜んでもらえてよかったです。渡せてよかった…」
慧くんは自分がプレゼントを渡せて安堵しているようだ。
でも私は内心、ドキドキしていた。私はまだ慧くんにクリスマスプレゼントを渡せていないから。
私もベッドから起き上がり、リビングへと向かった。