恋の微熱に溺れて…

まず身体をシャワーで洗い流し、綺麗にする。そのままボディソープをボディスポンジに付け、泡立たせる。
程良い泡が立ったら、優しく身体を洗う。全身隈なく洗ったら、シャワーで泡を洗い流す。
洗顔は入る前にやっておいたので、もうあとはお湯に浸かるだけだ。
ちなみに今日は頭を洗わない。人様のお家なので、一日ぐらいは我慢しようと思う。明日は洗う予定でいる。
そう思うと殆どもうやることがない。湯船に浸かってぼーっとした。
慧くんと出会って、私の世界が大きく変わった。好きな人と一緒に居られる幸せを知り、友達とも恋バナに花を咲かせられた。
今年は幸せな一年だった。来年もこの幸せが続くことを願った。
浴槽の時計を確認すると、ぼーっとしていたらあっという間に時間が経過していたので、お風呂を出ることにした。
慧くん家のバスタオルを借り、身体を拭いた。拭き終わったら今度はボディクリームを付け、乾燥しないように肌を保湿していく。
ボディクリームを付け終わったら、下着を着け、持ってきた寝巻きに着替える。
そして今度は顔が乾燥しないように化粧水と乳液を塗る。ついでに美容液も。今日はお泊まりなので、いつもより念入りにケアをする。
一通り入浴後に必要なことを終えたので、リビングへと向かった。

「お風呂、お先にありがとう。もう上がりました」

お風呂から出たので、慧くんに一応声をかけた。

「湯加減はどうでした？ちょうどよかったですか？」

ぬるま湯ということもないし、だからといって熱湯というほど熱くもないので、本当にちょうど良い湯加減だった。

「ちょうど良かったよ。良い湯加減でした」

「それなら良かったです。それじゃ俺もお風呂に入ってきますね」

今度は慧くんがお風呂へ行ってしまった。私は一人リビングに残された。
何をしたらいいのか分からず、とりあえずお風呂から上がって喉が渇いたので、水が飲みたいと思い、コップに水を入れて水を飲むことにした。
水を飲んだので、喉の渇きを癒した。乾きが癒やされた後は特にやることがなくなったので、ソファの上に座り、スマホを弄って慧くんがお風呂から出てくるのを待った。
待つこと数分後、慧くんがすぐに出てきた。湯上がりの彼は更に色気が増していて。思わずそんな彼に見惚れてしまった。