恋の微熱に溺れて…

5度:初めての夜…

慧くん家に訪れるのは、二回目だ。
前回訪れた時もドキドキしたけど、今回の方がもっとドキドキしている。
だって、観覧車の中でキスされ、お家に来た…ということは、いくら鈍感な私でも、この先の展開くらい想像できる。
想像するだけで沸騰しそうで。今更になって、無駄毛処理は大丈夫かどうかとか、下着は上下揃っているかとか、色々気になってしまう…。

かといって、気になるという理由だけで、この雰囲気をぶち壊してまで、中断したくない。
私だって、期待している。この先の展開に。経験したことないから、その先を知りたいという興味がある。
私は今、自分の状況を確認するよりも、好奇心の方が勝ったので、好奇心を優先した。

「京香さん…」

慧くんが熱い視線を向けながら、私に問いかけてきた。
私は、「いいよ」と答えた。私の答えを聞いた慧くんは、私の腕を掴み、寝室へと向かった。

「いいんですね?」

最終確認をしてくれた。私が初めてだと知った上で、私の気持ちを考えてくれたんだと思う。
私は慧くんの真摯な姿勢と優しさに、応えたいと思った。

「うん。いいよ。ちゃんと覚悟を決めてきたから」

慧くんはきっとプレッシャーを感じているんだと思う。
少しでもその負担を減らせるように、自分の気持ちを伝えた。

「分かりました。優しくしますので、安心してください」

そう言ってから、慧くんはキスしてきた。
私はそれに応えた。次第にキスが深くなっていき、今までしたことがないキスを初めてした。
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