恋の微熱に溺れて…
「おはよう…」

どうやら、私は寝落ちしてしまったようだ。
最低だ。最中に寝落ちしてしまうなんて…。

「昨日の京香さん、めちゃくちゃ可愛いかったです。終わった後、疲れてそのまま寝ちゃって。それだけ気持ちよかったってことですよね」

慧くんが前向きに捉えてくれているからいいものの、それが可愛いかどうかは、私には分からない。

「うん。そうだよ。慧くんは…?」

私じゃ至らない点も多いと思う。
それでも、慧くんの反応が気になった。

「今までにないくらい、いや、今までで一番気持ちよかったです。我を忘れるくらいに…」

熱のこもった声に、私の心と身体は熱が込み上げてきた。
朝からこんな状態になってしまうなんて、恥ずかしい…。

「京香さん、欲情してますか?」

慧くんにそう問われ、私の顔は一気に真っ赤になった。
そんな私の反応を慧くんが見逃すはずがなくて。
慧くんの手が、私の身体に触れ、どんどん私を熱の海に溺れさせていく。

「俺も朝ですけど、京香さんが欲しいです」

二人の利害は一致している。
もうこうなったら、お互いに求め合ってしまうのであった。

「うん。私も…」

一度知ってしまったら、もう戻れなかった。
あなたが欲しいという欲求が無限にあって。止まらなかった。
夜、二回したのに、朝から求めてしまい、再び一つに繋がった。
それでも止まらなくて。私達は疲れ果てるまで求め合った…。
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