恋の微熱に溺れて…


           *


二度目のおはようで完全に目を覚まし、遅い朝食を二人で摂った。
今日は早く帰らなくてはならない。明日は仕事があるから。
頭では分かっていても、なかなか帰る気が起きなかった。もっと一緒に居たいと思った。

「京香さん、泊まってきます?」

慧くんはそう言ってくれたが、仕事用の鞄と制服がないため、どちらにせよ一旦帰らなくてはならない。

「そうしたいところなんだけど、色々持ち物を取りに帰らなくちゃいけないから…」

私の言葉を聞いて、慧くんは納得した表情を浮かべていた。

「そうですよね。それじゃ、途中まで送っていきますね」

名残惜しくも、解散することになった。
慧くん家を後にし、最寄りの駅まで一緒に歩いた。

「京香さん、また明日、職場で…」

まだ離れたくないと縋りたかったが、ここまで来たので、明日のことを考えて、ちゃんと帰ることにした。

「うん。また明日ね…」

そのままホームへと向かった。
ホームへ向かうと、私が来る車両が駅に到着するタイミングだった。
ナイスタイミングでやって来たので、それに乗り、私は家路へと向かった。
そんなタイミングで、スマホが鳴った。スマホをチェックすると、慧くんからメッセージが届いていた。

《デート楽しかったです。また家にも遊びに来てください。来週末もまたデートしたいです》

慧くんから送られてきたメッセージを読んで、私もまた早くデートがしたいと思った。

《私も楽しかった。来週もデートしよっか》

もしかしたら、来週も慧くんと肌を重ねるのかな?なんていう想像をしながら、期待に胸を膨らませているのであった。
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