恋の微熱に溺れて…
9度:嫉妬
今まで自分が気づかなかっただけかもしれないが、最近見えるところにたくさん赤い跡が付いている。
間違いなくわざとだ。恐らく如月くんに牽制をかけているのだろうが、私にはよく分からなかった。
慧くんの言うことも一理ある。でももし、それが本当ならば、今まで殆ど声をかけてこなかったことが不思議で。なんだかそれは違うような気がした。
かといって、最近やたらと話しかけてくるのも、どうしてなのか分からない。
如月くんに対する疑問は、膨らむばかりで。慧くんが付けるキスマークに嬉しさと、疑問が入り混ざっていた。
*
バチバチしたあの日から、如月くんの中で何かが弾けたみたいで。更に話しけてくる頻度が上がった。
「よ!葉月」
いつも同じ話しかけ方だ。今日も特に話したいことはないんだろうなと思い、適当に流した。
「…うん。如月くん」
あまり相手にしなければ、そのうち諦めて帰るだろうと、無礼てかかっていた。
でも、この日はいつもと様子が違った。普通に話しかけてきた。
「葉月はさ、好きな食べ物とか、飲み物とかあるの?」
あまりの唐突すぎる質問に、私は拍子抜けした。
「え?急にどうしたの?」
「単純に気になったから聞いてみただけ」
もしかして、ずっとこんな風に普通に会話したかっただけなのかな?と思ったら、途端に如月くんが可愛く思えた。
間違いなくわざとだ。恐らく如月くんに牽制をかけているのだろうが、私にはよく分からなかった。
慧くんの言うことも一理ある。でももし、それが本当ならば、今まで殆ど声をかけてこなかったことが不思議で。なんだかそれは違うような気がした。
かといって、最近やたらと話しかけてくるのも、どうしてなのか分からない。
如月くんに対する疑問は、膨らむばかりで。慧くんが付けるキスマークに嬉しさと、疑問が入り混ざっていた。
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バチバチしたあの日から、如月くんの中で何かが弾けたみたいで。更に話しけてくる頻度が上がった。
「よ!葉月」
いつも同じ話しかけ方だ。今日も特に話したいことはないんだろうなと思い、適当に流した。
「…うん。如月くん」
あまり相手にしなければ、そのうち諦めて帰るだろうと、無礼てかかっていた。
でも、この日はいつもと様子が違った。普通に話しかけてきた。
「葉月はさ、好きな食べ物とか、飲み物とかあるの?」
あまりの唐突すぎる質問に、私は拍子抜けした。
「え?急にどうしたの?」
「単純に気になったから聞いてみただけ」
もしかして、ずっとこんな風に普通に会話したかっただけなのかな?と思ったら、途端に如月くんが可愛く思えた。