恋の微熱に溺れて…
如月くんはずるい。私に答えさせる隙を与えない。
きっと私に考えさせる時間を与えようとしているのであろう。
困るな、そういうの。断りの連絡を入れようとしたら、慧くんからメッセージが送られてきた。

《ごめんなさい。自分の気持ちばかり優先してしまって…。
仲直りしたいので、今夜どうですか?》

嬉しかった。慧くんから誘ってもらえたことが。
そして、慧くんも早く仲直りしたいと思ってくれていることも嬉しかった。
なので、すぐに返事を返した。

《私も同じこと考えてた。なので、今夜よろしくお願いします》

そして、ついでに如月くんにも返事を送った。

《さっき誘ってくれた件だけど、今夜は用事があるからごめん。
あと、私、彼氏がいるから。彼氏以外の男性と二人っきりで会うことはできない。ごめんなさい》

とりあえず、これで如月くんの件は片付き、私は安心した。
安心したのも束の間、すぐに慧くんから返事が返ってきた。

《それじゃ今夜、うちで…》

黙って帰ってしまった日以来、慧くん家に行っていないので、緊張する…。
ドキドキしながら、仕事を頑張った。


           *


無事に仕事を就業時間内に終わらせることができた。
帰り支度をしながら、慧くんにメッセージを送った。

《今、仕事が終わったよ。帰り支度中。慧くんは?》

メッセージを送ったら、すぐに返事が返ってきた。
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