激流のような誠愛を秘めた神主は新米巫女を離さない
「どういうこと」
ミカと話をしないと。
紫緒は扉を開ける。
が、二人に増えた警備員に阻まれる。紫緒がどれだけ説明しようとも日本語は通じず、押し通ることもできなくて、仕方なく部屋に戻る。
ここに来て、紫緒はようやく自分が囚われの身になったことに気が付いた。
お昼ごはんをワゴンに載せて現れたミカに、紫緒は怒りの目を向けた。
「ミカ!」
「話はあと。まずはごはんを食べて」
「なにも入ってないでしょうね」
昨夜は食後に尋常じゃない眠気に襲われた。もし薬が入っていたのだとしたら。
ミカはため息をついた。
「入ってないよ。これにはね」
ではやはり、昨夜は薬を入れていたのか。もしかして、最初に渡された薬は。
顔を険しくした紫緒に、ミカは目じりを下げる。
「そんな顔しないで。困らせたいわけじゃないんだ」
「だったら、なんで!」
「話は食べてから」
ミカはテーブルに配膳し、椅子に掛ける。
紫緒は仕方なくテーブルにつく。
だが食欲はなくて、とうてい食べられそうになかった。
ミカと話をしないと。
紫緒は扉を開ける。
が、二人に増えた警備員に阻まれる。紫緒がどれだけ説明しようとも日本語は通じず、押し通ることもできなくて、仕方なく部屋に戻る。
ここに来て、紫緒はようやく自分が囚われの身になったことに気が付いた。
お昼ごはんをワゴンに載せて現れたミカに、紫緒は怒りの目を向けた。
「ミカ!」
「話はあと。まずはごはんを食べて」
「なにも入ってないでしょうね」
昨夜は食後に尋常じゃない眠気に襲われた。もし薬が入っていたのだとしたら。
ミカはため息をついた。
「入ってないよ。これにはね」
ではやはり、昨夜は薬を入れていたのか。もしかして、最初に渡された薬は。
顔を険しくした紫緒に、ミカは目じりを下げる。
「そんな顔しないで。困らせたいわけじゃないんだ」
「だったら、なんで!」
「話は食べてから」
ミカはテーブルに配膳し、椅子に掛ける。
紫緒は仕方なくテーブルにつく。
だが食欲はなくて、とうてい食べられそうになかった。