激流のような誠愛を秘めた神主は新米巫女を離さない
どうしてこんなことに。
千暁さんが警告してくれていたのに、ミカは大丈夫だとはねつけてしまった。
後悔しても遅い。
だけどまさかミカが。
ミカだってつらい思いをしていて、だから。
だけど。
思考が空転を続ける。
優しく、だけど強い力でミカは紫緒を離さない。背に回された彼の腕が妙に存在感を放っていた。
***
『招待状を手に入れた』
一報は夜、大晴からもたらされた。
千暁はスマホをにぎりしめた。
『三日後。変装してついてきて』
メッセージには時間も待ち合わせ場所も指定されていた。
『俺も、連れてってくれるって人がいた。現地で集合しよう』
律からはそうメッセージが届いた。
千暁は彼らの善意に感謝した。
やきもきして三日を過ごし、当日が訪れた。
ワンデイヘアカラーを使い、髪を茶色に染めてオールバックにする。黒縁の眼鏡をかけてスーツを着ると、かなり印象を変えることができた。
大晴と合流すると、彼はふうん、と全身を眺める。
千暁さんが警告してくれていたのに、ミカは大丈夫だとはねつけてしまった。
後悔しても遅い。
だけどまさかミカが。
ミカだってつらい思いをしていて、だから。
だけど。
思考が空転を続ける。
優しく、だけど強い力でミカは紫緒を離さない。背に回された彼の腕が妙に存在感を放っていた。
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『招待状を手に入れた』
一報は夜、大晴からもたらされた。
千暁はスマホをにぎりしめた。
『三日後。変装してついてきて』
メッセージには時間も待ち合わせ場所も指定されていた。
『俺も、連れてってくれるって人がいた。現地で集合しよう』
律からはそうメッセージが届いた。
千暁は彼らの善意に感謝した。
やきもきして三日を過ごし、当日が訪れた。
ワンデイヘアカラーを使い、髪を茶色に染めてオールバックにする。黒縁の眼鏡をかけてスーツを着ると、かなり印象を変えることができた。
大晴と合流すると、彼はふうん、と全身を眺める。