激流のような誠愛を秘めた神主は新米巫女を離さない
「紫緒さんに危険が迫っているなら必要です」
千暁は断言した。合流したミカはなにも言わなかった。
まずはコンビニに手分けして当たった。
民家であっても防犯カメラを見つけると見せてもらえるように交渉した。
不審がられ、なかなか協力は得られなかった。
「見つけました!」
一報を入れたのは、千暁だった。
民家の防犯カメラだった。
彼が穏やかな笑みで頼むと、奥様はぽーっと快く映像を見せてくれたのだ。
その場面を撮影して画像を共有し、ミーティングツールで話す。
「この方向は、神社に向かってるね」
ミカが言う。
「……神社の防犯カメラは?」
律が言い、千暁はハッとした。
「父に連絡を入れる」
千暁は父のスマホを鳴らした。
数コールで出た嘉則にわけを話して防犯カメラを見てもらった。
折り返しの電話で、千暁は朗報と凶報を告げられた。
すぐに三人に共有する。
「紫緒さんは神社の前まで帰っていました。直前で二人の女性と車に乗りこみ、そのまま行方がわかりません」
「ああ、もう、なんで! そのまま帰ればいいのに!」
大晴が頭をぐちゃぐちゃとかき混ぜる。
千暁は断言した。合流したミカはなにも言わなかった。
まずはコンビニに手分けして当たった。
民家であっても防犯カメラを見つけると見せてもらえるように交渉した。
不審がられ、なかなか協力は得られなかった。
「見つけました!」
一報を入れたのは、千暁だった。
民家の防犯カメラだった。
彼が穏やかな笑みで頼むと、奥様はぽーっと快く映像を見せてくれたのだ。
その場面を撮影して画像を共有し、ミーティングツールで話す。
「この方向は、神社に向かってるね」
ミカが言う。
「……神社の防犯カメラは?」
律が言い、千暁はハッとした。
「父に連絡を入れる」
千暁は父のスマホを鳴らした。
数コールで出た嘉則にわけを話して防犯カメラを見てもらった。
折り返しの電話で、千暁は朗報と凶報を告げられた。
すぐに三人に共有する。
「紫緒さんは神社の前まで帰っていました。直前で二人の女性と車に乗りこみ、そのまま行方がわかりません」
「ああ、もう、なんで! そのまま帰ればいいのに!」
大晴が頭をぐちゃぐちゃとかき混ぜる。