激流のような誠愛を秘めた神主は新米巫女を離さない
「無事か?」
大晴に聞かれ、紫緒は頷く。
「大丈夫。それより、どうして二人が」
「それはオレもわからない」
紫緒はよろよろと歩いて二人の前に出た。
ミカはいったん銃を下ろした。
「やめて、ミカ」
「紫緒、待ってて。すぐに決着をつけるから。勝てば君は僕のものだ」
「ダメよ、やめて!」
紫緒はできる限りの声で叫ぶ。
***
「この勝負、受けて立ちます」
千暁が答え、手を伸ばす。
律は歩いて来て日本刀を千暁に渡した。
「そんなもので銃に勝てるとでも?」
「勝てます」
千暁は断言する。
「なにを言ってるの!?」
律はそのまま紫緒を引きずるように二人の前からどかす。
「二人の勝負、見守ってあげよう」
「ダメよ!」
銃と刀なんて勝負にならない。銃が有利過ぎる。
前に出ようとする紫緒の肩を大晴がつかんだ。
「なんで」
止める相手が違う。止めるべきはあの二人なのに。
大晴に聞かれ、紫緒は頷く。
「大丈夫。それより、どうして二人が」
「それはオレもわからない」
紫緒はよろよろと歩いて二人の前に出た。
ミカはいったん銃を下ろした。
「やめて、ミカ」
「紫緒、待ってて。すぐに決着をつけるから。勝てば君は僕のものだ」
「ダメよ、やめて!」
紫緒はできる限りの声で叫ぶ。
***
「この勝負、受けて立ちます」
千暁が答え、手を伸ばす。
律は歩いて来て日本刀を千暁に渡した。
「そんなもので銃に勝てるとでも?」
「勝てます」
千暁は断言する。
「なにを言ってるの!?」
律はそのまま紫緒を引きずるように二人の前からどかす。
「二人の勝負、見守ってあげよう」
「ダメよ!」
銃と刀なんて勝負にならない。銃が有利過ぎる。
前に出ようとする紫緒の肩を大晴がつかんだ。
「なんで」
止める相手が違う。止めるべきはあの二人なのに。