わたくしが社交界を騒がす『毒女』です~旦那様、この結婚は離婚約だったはずですが?
「どうぞ。お座りになってください。落ち着くようにハーブティーでも淹れますね」
「ありがとう」
ユージーンがソファに座ったのを見届けてから、クラリスはハーブティーを淹れる。
ユージーンは毎晩、眠る前にクラリスの部屋にやってくる。今日だってそうだろうとは思っていたから、メイに言いつけて、いつでもお茶が飲めるようにと用意してもらった。そろそろメイも、毎日のことだと思い始めているかもしれない。
お茶を淹れ終わると、クラリスはユージーンの隣に座った。いつもは向かい側なのだが、今日はなぜか自然とそこに座ってしまったのだ。
それに驚いたのはユージーンである。
「何か?」
そう声をかけると、彼は「いや」と言って顔を逸らす。
「もし、眠れないのであれば、睡眠薬でもお入れしましょうか?」
クラリスは、いつものように愛用している毒を二滴ほど垂らす。もちろん、ユージーンのカップにはいれない。
「大丈夫だ。それよりも今日は、疲れただろう?」
「そうですね。ですが、楽しかったです」
「ありがとう」
ユージーンがソファに座ったのを見届けてから、クラリスはハーブティーを淹れる。
ユージーンは毎晩、眠る前にクラリスの部屋にやってくる。今日だってそうだろうとは思っていたから、メイに言いつけて、いつでもお茶が飲めるようにと用意してもらった。そろそろメイも、毎日のことだと思い始めているかもしれない。
お茶を淹れ終わると、クラリスはユージーンの隣に座った。いつもは向かい側なのだが、今日はなぜか自然とそこに座ってしまったのだ。
それに驚いたのはユージーンである。
「何か?」
そう声をかけると、彼は「いや」と言って顔を逸らす。
「もし、眠れないのであれば、睡眠薬でもお入れしましょうか?」
クラリスは、いつものように愛用している毒を二滴ほど垂らす。もちろん、ユージーンのカップにはいれない。
「大丈夫だ。それよりも今日は、疲れただろう?」
「そうですね。ですが、楽しかったです」