わたくしが社交界を騒がす『毒女』です~旦那様、この結婚は離婚約だったはずですが?
「なるほど。なんとなく理解はできた。だが、その薬ができあがったとして、どうやって効果を確かめる? 特定の者にしか発情しないというのは、なかなか判断が難しい薬なのではないか?」
 クラリスに薬は効かない。もちろん、毒も効かない。
「それはデリックにお任せです」
「俺が思うに、何事も作りっぱなしはよくないと思う。その薬は、まずは俺が効果を試そう。俺だって、毒師の夫だからな」
 ユージーンがニタリと笑うと、クラリスはぽっと頬を赤らめて、あっちを向いた。

【完】

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