わたくしが社交界を騒がす『毒女』です~旦那様、この結婚は離婚約だったはずですが?
「あまり遅くなると、料理長も気をもむと思うので戻ります。エイベル、ありがとう」
「お、おう」
リサがすたすたと城館へと戻っていくと、エイベルもやっと立ち上がった。
「奥様。本当にありがとうございました」
深く頭を下げたエイベルも、リサの後を追うようにして戻っていく。
「メイもありがとう。あなたも戻っていいわよ」
「まさか、ここに来て早々、毒蛇を捕まえるとは。さすがクラリス様ですね」
メイは、拳を小さく胸の前で握りしめる。
そんなやりとりをネイサンが不審な目で見つめてくる。
しかしクラリスは動じない。
「わたくしは温室にいるから、何かあったら呼びに来てちょうだい」
「わかりました。では、私もお部屋のほうに戻ります。荷物の整理がまだ終わっておりませんので」
そう言ってメイまで部屋に戻ったのであれば、青空の下に残されたのはクラリスとネイサンの二人きり。
クラリスは蛇を入れた瓶を手にして、この場からそそくさと立ち去ろうとした。
「お、おう」
リサがすたすたと城館へと戻っていくと、エイベルもやっと立ち上がった。
「奥様。本当にありがとうございました」
深く頭を下げたエイベルも、リサの後を追うようにして戻っていく。
「メイもありがとう。あなたも戻っていいわよ」
「まさか、ここに来て早々、毒蛇を捕まえるとは。さすがクラリス様ですね」
メイは、拳を小さく胸の前で握りしめる。
そんなやりとりをネイサンが不審な目で見つめてくる。
しかしクラリスは動じない。
「わたくしは温室にいるから、何かあったら呼びに来てちょうだい」
「わかりました。では、私もお部屋のほうに戻ります。荷物の整理がまだ終わっておりませんので」
そう言ってメイまで部屋に戻ったのであれば、青空の下に残されたのはクラリスとネイサンの二人きり。
クラリスは蛇を入れた瓶を手にして、この場からそそくさと立ち去ろうとした。