学園トップの総長様が私に何か用がある?

4話、テスト&テスト返却

今日は新入生テスト当日。

正直言って、勉強しなくても高得点を取れる自信はあるよ。

まあ、今回は100点いっぱい取りに来てるから。

…っはぁ。

教室に入りたくないな。

ガラガラッ

「おはよー」

取りあえず挨拶はしておかないとね。

…案の定、誰も返事はしてくれないけど。

ちょっと苦しいなぁ…。

ギリギリの時間できたし、テストの日だからみんな勉強してるのが唯一の救いかも。

みんなは勉強してるけど、私は余裕そうな感じで寝てようかな!

机に突っ伏して、寝たふりをしてみる。

…ふわぁ〜、眠い。

…ほん、とに寝ちゃいそう…。

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「…永!は…永!華永!起きろー!」

「っふぇ?!」

……え?

…はっ!

本当に寝た…?ってこと…?!

と、取りあえず…、

「お、おはようございます…。」

「ああ、おはよう。後5分でテスト開始だからな。」

わあ、後5分か。

「起こしてくれてありがとうございます…。」

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「では、始め!」

問題用紙を最初にペラペラとめくる。

…なんだ、結構簡単なんだね。

お父さんにテストの難易度をもっと上げるべきだって話してみようかな。

そう思ってしまう位に、難関校と言われているこの学園のテストは簡単だった。

50分が目安のテストを20分で解き終わるなんて…。

こんな感じで全ての教科のテストを終えてしまった。
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