学園トップの総長様が私に何か用がある?

5話、生徒会の勧誘?

結局あの後、無視されながら授業を受けて、息苦しい1日を過ごした。

いつにも増して無視の具合がひどい気がしたけれど、気にしないことにした。

今日は珍しく帰りのHRまでいたので、久々に疲れたなぁ。

―キーンコーンカーンコーン―

ああー!

何も話聞いてなかった…。

まあ、特に重要なことではなさそうだったし良いよね。

もう帰ろう。

バックを持って出ようと思った瞬間…。

ガラガラッ

「生徒会の大月です。藤崎華永さんの勧誘に来ました。」

え?

今なんて言った?

生徒会の勧誘?

「え、東堂先生?どういうことですか。」

先生は呆れたような顔で、

「さっき説明しただろ?」

と言った。

…重要なこと言ってんじゃん。

「まあ、それはさておき、大月が生徒会に華永のことを勧誘しに来たんだよな?」

「ああ、はい。そうですね。」

「じゃあ華永入れよ。いつも放課後と昼休みは暇してるんだろう?」

「は、はい…。暇ですけど。」

「本人も問題ないようだから連れてってくれ。」

「了解で~す。」

え、え?

私の気持ちを言うまでもなく、生徒会加入が決まったのでした…。
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