学園トップの総長様が私に何か用がある?
とりあえず、生徒会室に案内してくれることになった。
大月先輩がいたずらっ子のような笑みで教えてくれる。
「実は、生徒会室はね~エレベーターが備え付けてあるんだ。…とは言っても生徒会に入ってる俺たちしか使えないんだけどね。」
「そうなんですね。」
エレベーターなんて見る限りなかったし、地図にもなかったような…。
「あ、ちなみに俺の名前は大月 叶(オオツキ カナイ)。生徒会副会長なんだ。」
副会長の大月先輩か。
「私の名前は藤崎華永です。よろしくお願いします、大月先輩。」
私が先輩の名前を呼ぶと、なんだか不機嫌になった。
「俺さ、あんまり自分の名字好きじゃないから名前で呼んでくれる?」
ああ、不機嫌になったのは名字で呼んじゃったからなんだ。
「わかりました。以後気をつけます、叶先輩!」
微笑んでそう呼ぶと、一瞬だけ叶先輩の動きが止まった。
「?どうしたんですか?」
少し気になったので聞いてみると、
「い、いや?何でもない!」
と言われてしまった。
「そ、それで、ここの壁のタイルの上の方を押すと、上の階へ移動できるんだ。」
何の変哲もない壁を叶先輩が人差し指で押すと、エレベーターが降りてきた。
「指紋認証してある人しか使えないから特に存在を隠す必要はないんだけど、地図には載ってなかったね~。」
か、隠す必要はないんだ…。
大月先輩がいたずらっ子のような笑みで教えてくれる。
「実は、生徒会室はね~エレベーターが備え付けてあるんだ。…とは言っても生徒会に入ってる俺たちしか使えないんだけどね。」
「そうなんですね。」
エレベーターなんて見る限りなかったし、地図にもなかったような…。
「あ、ちなみに俺の名前は大月 叶(オオツキ カナイ)。生徒会副会長なんだ。」
副会長の大月先輩か。
「私の名前は藤崎華永です。よろしくお願いします、大月先輩。」
私が先輩の名前を呼ぶと、なんだか不機嫌になった。
「俺さ、あんまり自分の名字好きじゃないから名前で呼んでくれる?」
ああ、不機嫌になったのは名字で呼んじゃったからなんだ。
「わかりました。以後気をつけます、叶先輩!」
微笑んでそう呼ぶと、一瞬だけ叶先輩の動きが止まった。
「?どうしたんですか?」
少し気になったので聞いてみると、
「い、いや?何でもない!」
と言われてしまった。
「そ、それで、ここの壁のタイルの上の方を押すと、上の階へ移動できるんだ。」
何の変哲もない壁を叶先輩が人差し指で押すと、エレベーターが降りてきた。
「指紋認証してある人しか使えないから特に存在を隠す必要はないんだけど、地図には載ってなかったね~。」
か、隠す必要はないんだ…。