学園トップの総長様が私に何か用がある?
……ふわぁ…。

「はッ!」

寝てる場合じゃなかった…!一応今日も言葉の暗記をして…。

ご飯を作りながら暗記していた言葉をつっかえないように、ハキハキと話す。

…案外覚えてる…。やらなくても良かったかな…?

ちなみに今日の朝ご飯はパンと野菜炒めとヨーグルト。

なんだか女子高生が食べそうでしょ?

もうできた…。そんなに手の込んだ料理じゃないからかなあ。

いただきまーす!と1人でご飯を食べ始める。

…お母さんが恋しくなるなぁ…。

黙々と食べながら暗記する紙を読み込む。

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準備が終わったので学園に向かいます…!

緊張…はしないけど、とくに楽しみでもないんだよねえ。

なんと徒歩3分に学園があるため、すごく登校しやすい!

昇降口についたんだけど、私のクラスは…。

1年A組か!……おぉ〜、Aって好き…。

 「新入生は体育館に入ってくださーい!体育館は昇降口を左に曲がったところでーす!」

呼びかけしてるのは先生かな…?

それにしては声が若いような…。

 「どこいくんだ?」

急に声をかけられた。

なんていうか、カッコいい人だな…。っていうか、私も式で役割あるしこっちで合ってるんだけど…。

 「私も新入生代表の言葉で役割があるので、裏口の方に行こうとしていたのですが…。」

そうすると、思い出したようで…。

 「悪い、生徒会役員以外にもう一人、と言っていたな…。じゃあお前もこっちだ。」

お、お前…。

 「すみません、私は藤崎華永です。名前で呼んでくださいね。」

口元を緩ませた男の人…。

 「そうか、じゃあ華永。俺は小鳥遊 世李(たかなし せい)だこの学園の生徒会長をやってる。…あとexcig(エクシグ)の総長だ。」

……excig??なんだろ?

 「そうなんですね?」

 「役員の方ー!どうぞこちらへ!」
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