学園トップの総長様が私に何か用がある?
ガラガラッ

…ドア開けるときって緊張するよね。

教室に入るとみんなが示し合わせたかのようにシーンとしていた。

「みんなおはよー」

…誰も返事をしてこない。

どうしたんだろ…?

「お、おはよ〜」

隣の席のコに話しかけたけど…怯えたような目でみて、返事はなかった。

…なんなの、?

―キーンコーンカーンコーン―

ガラガラッ

「東堂センセーおはよ〜」

「おぅ、おはようみんな。…じゃあ朝のHRするか。」

何事もなかったように時間が進んでいく。

…いや、何もいないかのように、扱われてるだけかも、しれないけど。

学校、来る意味あるのかな…。

行かなくても、別に成績が良い自信はある。

あとの3日の間も、自分の部屋で勉強しようかな。

…うん、そうしよ。

「…じゃあこれでおしまいだ。次の授業に向けて仕度するように。」

―キーンコーンカーンコーン―

ザワザワとしだす教室の中で、久々に1人になる。

「東堂先生、今日も自習することにしました。今から帰っても、平気ですか?」

「やっぱりか…」

東堂先生が何か呟いていたけど何も聞こえなかった。

「分かった。じゃあ、また3日後にな。」

「…はい」
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