野獣と噂の王太子と偽りの妃
(マルクス様と宮殿に住む?それにマルクス様が次期国王になるかもしれないの?)

再び水やりをしながら、プリムローズは考え込む。

(私はただ、この穏やかな日々を続けたい。マルクス様と、レイチェルやサミュエルと一緒に、このお屋敷で暮らしていきたい。でもマルクス様はどうなのかしら?)

今は連絡が取れず話し合うこともできないが、帰って来たらきちんと話し合おう。

(マルクス様の答えはまだ分からないけれど、たとえどんな選択をされても、私がマルクス様のそばを離れることはない。しっかりとマルクス様を支えていく)

プリムローズは、そう固く心に誓った。
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