冷血男子の甘いヒミツ
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───そして早くもお昼休み。
「はぁ、失敗しちゃったなぁ…」
私はいまだに今日の英語の授業で失敗したことを根に持って、気分が下がり気味。
「…?何に?」
目の前に華乃ちゃんがいるのにも関わらず、大きなため息を溢して、
そんなため息を吐いた私に気づいた華乃ちゃんは頭にはてなマークを浮かべながら、首を傾げた。
「英語!さっき私失敗しかけたんだよ…?何ならこの紙なかったら失敗してたんだから!」
「もぅ、何にため息吐いてるのかと思えば今度はさっきの授業?」
真面目だね〜と華乃ちゃんは能天気にのんびりとした口調で口を開いた。
「だって…私英語苦手なんだよ?予習しないままぶっつけ授業って無理があるんだって」
英語の授業って、なぜか課題が多いから、計画的に勉強しないと授業ついていけないんだよね。
分かってたのに、失敗するって…。
こういうところ、本当にダメなところ…。
「でも助かったから良かったじゃない」
「うぅん、なんとかなったけど…!」
華乃ちゃんは、小学生に上がるまで海外にいたから、英語がペラペラで羨ましいくらい上手だ。