純愛ストーカー~溺愛彼氏が浮気疑惑をはらすために追いかけてきた
「どうしました?」
「その時計……」
真柴さんは満面の笑みで左腕につけた腕時計を見せてきた。
「綺麗ですよね。文字盤に蝶の羽があしらってあるんです。頂いたものなんですけど、バンドを調節できるからサイズもぴったりでお気に入りなんです」
間違いない。私が斗真にプレゼントした時計だ。バンドにイニシャルと誕生日の日付を刻印してもらったもの。この世に同じものは絶対にないのに。
どうして真柴さんにあげちゃうの? 手が震える。でも、聞かなくちゃ。
「それ……プレゼントした人って彼氏ですか?」
「いえ、まだ食事に行くだけの関係です」
食事……。やっぱり接待がドタキャンになったのは嘘だ。普通にデートしてたんじゃない。
「その時計……」
真柴さんは満面の笑みで左腕につけた腕時計を見せてきた。
「綺麗ですよね。文字盤に蝶の羽があしらってあるんです。頂いたものなんですけど、バンドを調節できるからサイズもぴったりでお気に入りなんです」
間違いない。私が斗真にプレゼントした時計だ。バンドにイニシャルと誕生日の日付を刻印してもらったもの。この世に同じものは絶対にないのに。
どうして真柴さんにあげちゃうの? 手が震える。でも、聞かなくちゃ。
「それ……プレゼントした人って彼氏ですか?」
「いえ、まだ食事に行くだけの関係です」
食事……。やっぱり接待がドタキャンになったのは嘘だ。普通にデートしてたんじゃない。