純愛ストーカー~溺愛彼氏が浮気疑惑をはらすために追いかけてきた
「確かに危険な奴にしか思えないけどさ。俺から逃げられると思った? お金を出せばメイコの居場所なんて簡単に分かるんだよ?」
斗真と別れるために引っ越ししたのに、簡単に居場所がばれるなんて……。敷金礼金、私の努力はすべて水の泡。
「俺が女なら防犯カメラ、オートロック、二十四時間警備員が在住してるマンションを選ぶよ。こんなに簡単に男が侵入しないように」
「こんな現状になって後悔してるよ。でも就職先が見つかるまでホテルに連泊してたから。貯金を切り崩してたらお金に余裕がなくて仕方なかったの」
「そこまでして、俺から逃げたかったんだね」
ベッドから立ち上がって、ゆっくりと近づいてくる斗真。私は身の危険を感じて後退りした。
優雅な笑みで、強く腕を掴まれて壁に押し付けられた。