純愛ストーカー~溺愛彼氏が浮気疑惑をはらすために追いかけてきた
「俺が甘えるより、メイコに甘えてほしい気分なんだけど」


そう言って、耳を甘噛みされた。この雰囲気は誘われている。


「斗真、ギュッてして」


斗真は優しく目を細めて、私を包み込むように抱き締める。無意識に胸元に頬擦りをする。安心する胸の中。しばらく抱きついていると、胸の鼓動と心地いい体温に瞼が重くなる。


「メイコ?」


眠い……。もう限界。斗真には申し訳ないけど、そのまま意識を手放した。



翌朝、寝てしまったことを謝ったけど斗真は気を悪くした様子もなかった。二人でケーキを食べて週末を過ごした。



だけどその翌週から、斗真に異変を感じ始めた。


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