『ヨーロッパに恋して』  🌺リスボン(ポルトガル)ご紹介しています🌺
しばらく歩くと、反対側の門の役割をしている時計台が見えてきました。
「ドルダー門」です。
1291年に建立(こんりゅう)された見張り塔で、高さは25メートルもあります。
今から720年以上前に建てられたとはとても思えず、当時の建築技術を考えると、どれほど困難な仕事だったかと、苦労が偲ばれました。



その門を潜り抜けて城壁の外に出ると、花で飾られた“ワインの樽と台車”が迎えてくれました。
さすがにアルザス・ワイン街道の人気観光地だけあって、その演出は見事という他ありません。



城壁に沿って村の外側を歩くと、一面にブドウ畑が広がっています。



そこをゆっくり歩いていくと、木で作られた看板が見えました。



「グラン・クリュ(Grans Crus)」と書かれてあります。
そうでした。
私は特級ブドウ畑と呼ばれるところを歩いていたのです。
思わず芳香なワインの香りが漂ってきそうでした。

因みに、ブドウ畑の格付けは地方によって色々あるようですが、例えば、有名なワイン産地、ブルゴーニュ地方では下記の格付け順になっているようです。

・グラン・クリュ…最上級の特級畑
・プルミエ・クリュ…1級畑
・村名AOC
・地区名AOC
・地方名AOC

AOCとは「原産地統制名称ワイン」のことで、ブドウの産地毎に使用できる品種まで細かく定められており、どの格付けを得るかによって、その価値が大きく変わると言われています。
ですので、ブドウ栽培者は誰もが、より上位の格付けを目指して知恵を絞り、汗をかいているのです。

< 14 / 29 >

この作品をシェア

pagetop