エッセイ書いてみよ
6 守護霊

話の展開がぶっ飛んでごめんなさい。

こういった話は苦手な方もいると思うので、こちらも読み飛ばしてもらっても大丈夫です。

最初に断っておきますと、私は霊感とかスピリチュアルな力とかはかけらもありません。

見たことないし、感じたこともありません。

ですが私は、自分の守護霊だと信じている存在がいます。

私が生まれる前から実家にいた、猫さんです。

母が、当時の職場の同僚さん宅で生まれた子猫をもらってきて育てていた子で、私が生まれた頃には既に大人猫でした。

その猫さんはオスで、割と母たち飼い主には塩対応だったらしいのですが、赤ん坊の私がしっぽを引っ張っても、ひげを掴んでも、口の周りヨーグルトだらけで猫さんにちょっかいをかけても、一度も怒ったり引っ搔いたりしなかったそうです。

これは口の周りにヨーグルトがべったりついた赤ん坊の私と猫さんのツーショットがあるので、証拠ありですね。

猫さんは私が十歳の頃に、天寿を全うしました。

冬の日の朝、虹の橋を渡りました。

その日学校の休み時間に猫のことを訊かれて、私はボロボロ泣いて友達を困らせたりしました。ごめん。

その猫さんから縁は続いて、迷い猫、保護猫が途切れたことがありません。

今は六匹の猫さんがいる我が家ですが、なんだか不思議と、私の守護霊は猫さんだな、と思っています。

亡くなった祖父も一緒にいる気もしています。

でも、その猫さんと祖父のおかげで、『私は守られている』という気持ちが常にあります。

気持ちが少し、ラクになる気がしています。

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