私だけが知っている桜くん
すると、奥の端の席で手を降っているのが見えた。


「ごめん、少し遅くなっちゃって」

「全然いいよー」

あ、まだ、学校の時と一緒だ。

そう、あのあと、「ぜひ!なりたいです!」
と、桜くんが言ってくれてオタク友達になったのだ。

友達になっていら1週間。

学校とは違う一面にたまにドキッとしてしまう。

桜くんの机の前にはこの店で1番安い烏龍茶。

「柚希は何飲みます?」


うっ、その呼び方には一週間経った今でも慣れない。

「あ、烏龍茶で、今金欠でして…」

「いや、僕もです、やっぱり今回のグッズのビジュが良すぎて!」

「そうたよね!あのビジュは過去1と言っても!いやでも、」

「あの時のグッズのビジュもよかったよね!あの時もいっぱいグッズ買っちゃって金欠だったよ」


あぁー、楽しいな…
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