私だけが知っている桜くん
夕日が落ちかけていた6時
桜くんと、語っていたら時間が過ぎるのがあっという間だった。
「送るよ」
と、カバンを掛け直した桜くん。
「いいよ、いいよー!私の家すぐそこだし!」
本当に、駅から家は近く歩いて10分もかからないところにある。
「でも、送ってくよ!もう、暗くなるし!」
「…じゃあ、お言葉に甘えて」
そういうことで桜くんと家まで一緒に帰ることになった。
家に着くまでもずっと純くんについて話したり、アニメの予想したり、いつも、よりも早く感じた。
「桜くん、送ってくれてありがと!」
「いえ!楽しかったです!」
「…あ!桜くん敬語!」
「あっ、」