私だけが知っている桜くん
「わっ、」

人多いな…


桜くんと待ち合わせをした花火大会がやる最寄りの駅は人で溢れていた。


スマホを開くと時刻は4時半。

集合時間は5時。

あ、楽しみすぎて早く来すぎちゃった…


「あの、お姉さん?」

「おーい、君に話してるんだよ」


そう言って肩を掴まれた。


ひぇっ!!

私?!

てっきり違う人かと…


「一緒に祭り回らない?」

なんて、言ってきたのは3人の若い男性たち。


「えっ、あ、友達待ってるので!」
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