私を溺愛してくれたのは同期の御曹司でした
「はあ?」

利夏さんは、顔を歪ませながら不思議な表情。

「柊真さん。逆に私達の結婚をどうお考えでしたか?」

逆に質問されてる。

「正直、あまり考えてはいませんでした。」

「結婚するのにですか?」

「僕からはっきりと、プロポーズをした覚えもありません。逆になぜ利夏さんは、逆に僕との結婚を考える事ができたのですか?」

「父親が、結婚相手だと写真を見せてくれたんです。」

「写真ですか?」

「はい。」

利夏さんは、スマホから柊真の写真を差し出した。

「これ……今年の春に撮った写真。なぜこれを利夏さんが?」

すると社長は、柊真から離れて行った。

社長、柊真に黙って写真を提供したな。

「私は幼い頃から、結婚相手は父親が決めてくれると教わってきたんです。初めてなんです。父が結婚相手だよって、写真を見せてくれたのは。」
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