私を溺愛してくれたのは同期の御曹司でした
「ううっ……」

「はあっ!」

ボルテージが上がった二人で、一緒にベッドに倒れこんだ。

汗が滲んでいる裕人を、私は抱きしめた。

「気持ち良かった。」

「ほんと?恭香さんを満足させようって頑張ったから、嬉しいな。」

もう胸がドキドキする。

セックス終わってるのに、まだドキドキしている。


ああ、今度。いつ会えるんだろう。

「あのさ、明日も会える?」

裕人からの思ってもみないお誘い。

「うんっ。会う。」

裕人の胸に顔を埋めて、私は幸せだった。


翌日。私は幸せオーラ全開で、出社した。

仕事中、部下の視線をやたらと感じる。

「あれって、言った方がいいのかな。」

「でも、言わないと恥かくのは課長なんだし……」

そんな言葉が聞こえてくる。

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