私を溺愛してくれたのは同期の御曹司でした
いつもキスしてくれる柊真は、きっとキス魔だと思う。

「……ところで、柊真が部長になったら、今の部長はどうなるの?」

「ああ、部長は取締役になるらしい。」

「ええっ⁉」

あの部長が、取締役になるの⁉

「じゃあ、柊真が社長になる時って、あの部長が承認しなきゃいけないの?」

「そうなるね。」

「へえ。」

なんであの柊真にペコペコしてる部長が、取締役となるんだろう。

あっ、そんな事言ったら、部長に失礼か。

「まあ、今度の取締役会議で、承認されたらの話だけどね。」

「そっか。」


そんな話もあり、私の部長を見る目が変わった。

「どうしたの?浅見課長?」

「えっ?」

「さっきから俺を見つめて。もしかして、結城課長から鞍替え?」

「そんな訳ないじゃないですか。」
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