私を溺愛してくれたのは同期の御曹司でした
「ごめん。斉藤柚希ちゃんって、今年の新人だよね。」

「そう。一回り下の新人に手を出してるんだよ、あいつ。」

まさか、そんな若い子に手を出してるなんて。

「でも、なんで知ってるの?」

「それがな。斉藤の視線が、青川Loveなんだよ。」

思わず笑ってしまった。

「柊真の視線が、私Loveみたいに?」

「言うね。本当の事だけど。」

やっぱり、柊真と一緒にいると、愛されてる感がたまらない。

柊真。こんな私だけど、末永く宜しくね。


そして、週明けに部長の栄転、柊真の昇進、私の異動が告げられた。

「部長、いなくなると寂しいです。」

寺谷君は、部長の事お父さんと思っていたから、余計に寂しいよね。

「御曹司、部長になる。ですか。」

原田君は、柊真の事宗教みたいに扱っているし。
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