私を溺愛してくれたのは同期の御曹司でした
えっ?私みたいになりたい?

私が柚希ちゃんを見ると、彼女はニコッと笑った。

今どきの明るい髪の女の子。服装はスーツが多いけれど、パステルカラーのシャツを着こなす男子受けしそうな女子。

化粧は薄いが、目がぱっちり。まつ毛も長い。

よく見ると、モテそうじゃない?

「ねえ、斉藤さんって彼氏いるの?」

「さあ。」

さあ⁉君じゃないのか!青川君!

「プライベートは一切、関わっていないので。」


― 斉藤が、青川Loveなんだよ。 -


ごめん、柊真。柚希ちゃん、青川君の彼女じゃないみたいよ。

「浅見課長、荷物はここでいいですか?」

「あっ、うん。」

柊真が使ってたデスクを見ると、彼が使ってた手帳が、そっと置かれていた。

「これ……」

< 137 / 160 >

この作品をシェア

pagetop