私を溺愛してくれたのは同期の御曹司でした
「早速来ました。浅見課長。」

青川君がメモ帳と椅子を持ってやって来た。

そのメモ帳を見て、柊真の新人の頃を思い出した。

「ふふふ。」

「何ですか?」

青川君が不思議がる。

「ごめんね。ちょっと知り合いのメモ帳と青川君のメモ帳が似ていて。」

「……それって、結城部長ですか?」

私は青川君をまじまじと見た。

「よく分かったわね。」

「だと嬉しいなと思っただけです。」

結構、青川君も柊真の事目標にしてるじゃない。


「じゃあ、このシステムはいつも使ってるわね。」

青川君は、本当にメモを取るのが早くて、しかもそれが綺麗な字だったから、余計に驚いた。

「ここを確認したら、ここに名前を入力して、承認ボタンを押す……」

私は柊真に見守られながら、青川君に承認の仕方を教え始めた。
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