私を溺愛してくれたのは同期の御曹司でした

すれ違う心と体

それから、一週間が過ぎ。

二課の承認は青川君が、一課の承認は私がするようになった。

「三田主任、この企画書もう一度確認してもらえる?」

「またですか?」

三田主任に企画書を返すのは、これで4度目。

何か毎回彼は、予算額が変更になっていて、本当にこの予算を信じていいのか分からない。

「何度も計算し直してますよ。」

「じゃあなぜ、毎回1000万単位で、予算が毎回違ってくるの?」

適当に計算しているとしか、思えないでしょ。

「三田。」

見かねた柊真が、三田主任を手招きする。


「三田。おまえ、ここ計算違ってるよ。」

「ええっ?」

後ろの席で、柊真が直接指導。

「それに、今の一課の課長は浅見なんだから、浅見に従え。」

「……はい。」
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