私を溺愛してくれたのは同期の御曹司でした
「夜分遅くにすみません。部長!」

部長は私からの電話を、とても喜んでいてくれた。

「実は、結城が今ものすごく困っていて、部長に相談事があるそうです。」

そう言って私は、柊真にスマホを渡した。

ポツリポツリと話し始めた柊真は、今度ははいはいのオンパレード。

そして、時間はあっという間に過ぎて、部長との電話は終わった。

「どうだった?」

「うん……俺色に染めたらいいじゃん!だって。」

「あははは!部長らしい。」

大声で笑ったら、柊真の視線を感じた。

「柊真?」

「ありがとうな。恭香。」

私も柊真と向かい合った。

「私ね、思うの。柊真が私を助けてくれるように、私も柊真を助けたいって。」

「うん。」

「だって、恋愛って一方的ものじゃないでしょ?」

私達は、見つめ合ってキスを交わした。
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