私を溺愛してくれたのは同期の御曹司でした
そして問題の週末。

私と柊真は、車で港に着いた。

「どうしたの?海なんて。」

「ああ、あっちだよ。」

柊真が指さした先には、船があった。

「今夜は、クルージング船で一泊。」

「えっ⁉」

私は体が固まった。

という事は、クルージング船の中でセックスも、あり得るの?

『揺れるから、今夜はないない。』

そんな可能性だってある。

私は服の上から胸のあたりを見た。

せっかく今日は、柊真が好きそうなピンクの下着、着けてきたのになぁ。

「どうした?」

「ううん。嬉しい!ありがとう。」

私達は一路、クルージング船に乗った。


しばらくは船から海を眺めていたけれど、ディナーが準備できたとアナウンスが鳴った。

「行こう。恭香。」

「もう?」

「いい席を取りたいんだ。」
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