私を溺愛してくれたのは同期の御曹司でした
何なの?何なの⁉何なの‼

それは何?コスパの問題⁉それか、今の新人世代のタイパ⁉

私には、ついていけないっ!

その時、結城の声が聞こえた。

「……おい、原田。」

「はい。」

「少なくても、主任に上がるには、その程度の仕事ができているか判断される。役職だけ上げて、責任だけ負わす事はしないよ。」

「そうなんですか。」

「ああ。浅見は原田の能力を買ってるんだから、期待に応えろよ。」

「期待……ですか。頑張ってみます。」

私の胸の中は、じーんと熱くなった。

こういう時、フォローしてくれるのが、結城なんだよね。

「ありがとう、結城。」

「いや、困ったら俺に言えよ。助けるから。」

私は結城を見て、改めてこいつが社長になったら、いい会社になるんじゃないかと思った。
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