私を溺愛してくれたのは同期の御曹司でした
それは、今後主任になったとしても、必要な事だ。

「ちょっと行ってくる。」

「直談判ですか⁉」

原田君は、ソフトを使ってしか営業部と接した事がない。

直接物を申す事に、驚いている。

「いいえ。直接指導よ。」

私はそう言うと、隣のオフィスに向かった。

「すみません。企画部の浅見です。住前さんはどなたですか?」

すると一番端にいた女性社員が、一番奥の席を指さした。

「呼んで参りますか?」

「大丈夫です。自分で行きます。

私は一番奥の席まで、ツカツカと営業部の中を通って行った。


「住前さん。」

「はい。」

立ち上がったのは、外人かと思うくらい背が高い美男子だった。

これは、営業トップになるだけの容姿は持っている。

「林道株式会社の企画で、100%先方の希望に沿えるようにと依頼してきたのは、あなたですね。」
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