私を溺愛してくれたのは同期の御曹司でした
そうそう。イケオジだからね。

って、大丈夫なの?その婚約者。

「その彼女、男性とお付き合いするのは、結城が初めて?」

「そうだが?」

「手、付けたの?」

「まだだ。焦ってない。結婚すれば、嫌でもできるからな。」

くぅー。何だよ、それ。

しかし、初めて付き合う男の人が、アラフォーのイケオジって、どんな社長令嬢なのよ。


「ところで、浅見は?結婚はしないのか?」

グサッとくる言葉に、言葉もない。

同じく38歳。アラフォー・独身・子なし。

絶賛、結婚希望中。

だが私には、愛すべき恋人がいる。

「結婚は焦ってないわ。これだと言う人に巡り合えたから。」

「焦ろよ。子供産めなくなるぞ。」

部下達が、クスクス笑っている。

こいつが同期って、一体何の巡り合わせよ。
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