私を溺愛してくれたのは同期の御曹司でした
「ここは運命を信じて、本当の年齢を入れよう。」

カチカチっと登録。案外、すんなり登録できた。

すると、メールが来た。

【自己紹介文を書こう!】

そんな内容だった。

「趣味は温泉旅行と、お酒……」

そこで入力が止まった。

いかにも欲望にまみれ過ぎてない?

温泉旅行って言っても、そこそこお金のかかる事だし。お酒だって大酒のみだと知られたら、警戒されるだろうし。

私は入力した文字を消した。

「趣味は料理。旅行も好きです。うん、間違ってはいない。」

料理と言っても、食べる専門だけどね。

そして保存を押し、私は次のステップへと進んだ。

そう。自分のタイプの男性を見つける事よ。

「年齢は……もちろん30代。細身と……」

その時だった。
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