私を溺愛してくれたのは同期の御曹司でした
でもこれだけは言える。

私、こんなに笑ったの、久しぶりだ。

「いやあ、まさか初めて会った日に、こんなに話が盛り上がるとは思っていませんでした。」

「私もです。」

しかもガツガツしていない。私のペースに合わせてくれる。

心がほっとする。

「恭香さん。」

「はい。」

「明日も、会えませんか?」

ちょっとだけ、胸がキュンとなる。

「最近見つけたおしゃれなレストランがあるんです。ぜひ、恭香さんと一緒に行ってみたいな。」

「……はい。ぜひ、行きましょう。」

私達は、にっこりと笑顔を交わした。

これよ。これぞ、大人の恋愛よ。

相手の方に合わせる、心の余裕?

性に対しても、全く困っていないというか、相手が望むまで待てる自信!

ああ、50代の人を選んでよかった。
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