私を溺愛してくれたのは同期の御曹司でした
そうよ。子供を産むタイムリミットまで、あと2年。

今、産まなくてどうするのよ。産むなら今でしょ!

「どこで知り合ったんだよ。」

「これ。」

私は結城に婚活サイトを見せた。

「こんなのやってるのか?結婚できない奴のたまり場じゃないか。」

「結婚できない奴ではなく、最短距離で結婚を成し遂げたい人達の集まりよ。言い方考えてね。」

デートで心が弾んでいるせいか、仕事もはかどる。

「そんな事言って。この前みたいに、簡単に体を……」

「許すわけないでしょ。それに、今度の人は心に余裕があるというか、私のペースに合わせてくれる人なのよ。本気で私の事、考えてくれているの。」

何でもかんでも、尻の軽い女に見ないでよね。
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