私を溺愛してくれたのは同期の御曹司でした
「ええ。あります。」

もちろん、未来の旦那様との時間だったら、いくらでもありますとも。

「この近くのホテルにあるbarがあるんですが、そこに行ってみますか。」

「はい、ぜひ。」

ホテルのbarなんて、すごいオシャレ。

やっぱりイケオジのチョイスは、すごいな。

ホテルに入り、barに着くと私達はカクテルを注文した。

「ワインを飲んでる恭香さんも素敵だけど、カクテルも似合う。」

「ふふふ。池崎さんって、誉めるのが上手なんですね。」

「誰にでもじゃありませんよ。相手が恭香さんだからです。」

私はそっと、池崎さんの肩にもたれかかった。

「何だか今日は、帰りたくないな。」

このまま池崎さんの優しさに包まれていたい。

すると池崎さんの手から、カチャッという音が聞こえた。
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