私を溺愛してくれたのは同期の御曹司でした
「ああ……池崎さん……」

彼の首に手を回す。

「私、初めてのデートでこんな事……」

「出会った時間なんて関係ないよ。お互いが求めてるんだから。」

池崎さんの言葉は、いつも私を大人の余裕で包んでくれる。

私、この人が欲しい。

「来て!思い切り来て!」

私の言葉に池崎さんも激しくなる。

「ああっ、恭香っ!」

私が彼をぎゅっと抱きしめると、彼は動きを止めた。

「あれ?」

そう言って池崎さんが、また動き始める。

「出なかったんですか?」

「今度は出るよ。恭香の中に……っ!」

そしてまた池崎さんは激しく動いて、腰を止めたけれど、苦しそうな顔をしている。

「……私の体、気持ちよくない?」

「気持ちいいよ。ただ……」

「ただ?」

「俺が途中でダメになっちゃって。」
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