私を溺愛してくれたのは同期の御曹司でした
それって……萎えたって事?

「あー、もうダメだ。ごめん。」

池崎さんは、私から離れベッドにダウンしてしまった。

なに、それ。初めての経験なんですけど。

「恭香。満足させられなくて、ごめん。」

池崎さんは、私の体に抱き着いてくる。

「……いえ、疲れてるんですよ。」

「優しいなぁ、恭香は。」

そう言って眠りに着く池崎さん。


反対に悶々とした気持ちを抱えながら、眠れないでいる私。

何がダメだったのだろう。

スタイル?そう言えば、最近崩れてきたような。


「恭香?」

池崎さんが、眠そうに目をこすった。

「ごめん。男も歳をとると体力無くなって、最後までできないんだよ。」

「そうなんですか。」

「恭香が悪いんじゃないから。」

そう言って池崎さんはまた眠りの世界へ。
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