弟じゃない弟と、秘密の2人暮らしはドキドキに溢れてる。
「あ、そうだ部屋案内するね!」

すくっと立ち上がって廊下に繋がるドアを開けた。真白に来て来てと促して、お風呂とかトイレとか順番に教えて最後に1番隅っこの玄関から近い部屋のドアを開けた。

「ここが真白の部屋だよ」

物置になってたからちょっと狭いんだけど、寝るのには困らないし机だって置けるしそこまで気にならないと思うからたぶん。

「布団用意しといたからそれ使って」

テレビもパソコンもないけど、そこは仕方ないと思ってもらって。

「それと隣は私の部屋だから、何かあったら何でも言っていいから!」

これで今日から真白がここに住む用意はできた。


また真白と一緒にここに住むんだ。


「ありがとう、瑠璃ねーちゃん」

「ううん、全然!だって真白は私の弟だもん!」

8年ぶりに戻って来た弟は大きくなって少し慣れないけど、私の弟なことに変わりはなくて。

こうしてまた一緒に暮らせるなら嬉しい、また真白と暮らせるなんて思ってなかったから。

「ねぇねぇ真白!お昼から一緒に夕飯の買い物行かない!?」


まぁこんな可愛く成長してるとも思ってなかったけどね??
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